70年代ロック

・Rock

「流石のザ・ローリング・ストーンズ。失敗、失墜を恐れることなくファンクやレゲエに果敢に挑戦した骨太な名盤、50周年を記念したスティーヴン・ウィルソン・リミックスでいかが?」Black and Blue : The Rolling Stones / ブラック・アンド・ブルー : ザ・ローリング・ストーンズ

2025年11月、ザ・ローリング・ストーンズのアルバム「ブラック・アンド・ブルー」の最新リマスターがリリースされました。オリジナルは1976年4月23日、13枚目のスタジオアルバムです。基本的にこれも50周年記念盤と言っていいかと思います。
・World Music

「1977年英国レコーディング。レゲエをベースに様々なリズムを加えて太く大きくグルーヴするボブ・マーリー・アンド・ザ・ウェイラーズの代表作」Exodus : Bob Marley and the Wailers / エクソダス : ボブ・マーリー・アンド・ザ・ウェイラーズ

ボブ・マーリーは今なおレゲエおよびロックにおいて最重要なアイコンです。リリースしたアルバムは全て秀作、いろんな方面からの評価も高く、音楽界全てに影響を与えました。中でも代表作の一つがこの1977年にリリースされた「エクソダス」です。
・Rock

「エルトン・ジョンらしい美メロ溢れる、派手さはないけどとっても質の高いコンセプト・アルバムです」Captain Fantastic and the Brown Dirt Cowboy : Elton John / キャプテン・ファンタスティック : エルトン・ジョン

エルトン・ジョンが1975年の絶頂期にリリースしたアルバムで、内容は作曲家エルトン・ジョンが「キャプテン・ファンタスティック」であり、作詞家バーニー・トゥーピンが「ブラウン・ダート・カウボーイ」として描かれているコンセプトアルバムです。
・Rock

「今や古典となった思い出の「ディープ・パープル・ライブ・イン・ジャパン」、最新のスティーヴン・ウィルソン・リミックスでいかが?」Made in Japan : Deep Purple / ライブ・イン・ジャパン / ディープ・パープル

2025年「デラックス・エディション」「デラックス・ボックス」がリリースされまました。その中の「スティーヴン・ウィルソン・リミックス」は音楽配信サイトで単体販売(配信)されています。しかもとってもリーズナブルな価格設定となっております。
・Rock

「初めて全米NO.1ヒットとなった『ザ・ボス』ことスプリングスティーン珠玉の2枚組大作」The River : Bruce Springsteen / ザ・リバー : ブルース・スプリングスティーン

5枚目のスタジオアルバムです。前作から2年、この満を持しての2枚組大作は自身初めてのビルボード・ヒットチャートでトップになり、本国アメリカでは押しも押されぬ大スターとなりました。硬軟とりまぜた、動と静をうまく絡めた構成は大当たりでした。
・Rock

「1970年代ロックの教科書的なドラムとベース、そしてディストーションギターを多用したスティーリー・ダンの一番ロックな一枚。2025リマスター・バージョンと合わせての感想です」The Royal Scam : Steely Dan / 幻想の摩天楼 : スティーリー・ダン

「The Royal Scam /ザ・ロイヤル・スカム」は1976年5月31日にリリースされた5枚目のスタジオアルバムです。タイトルを直訳すると「王室詐欺」となるのですが邦題は「幻想の摩天楼」という素晴らしいものとなりました。
・Rock

「エリック・クラプトン30歳の記録、クラプトンの中でも一番レイドバックした、飽きのこない大人なアルバムです。ついでにスピーカーのエッジ交換をした話」There’s One in Every Crowd : Eric Clapton / 安息の地を求めて :  エリック・クラプトン

レコーディングはマイアミのクリテリア・スタジオ、ジャマイカのダイナミック・サウンド・スタジオで行われました。
ここで聞かれるのはゆったりのんびりしたレゲエ・サウンドです。
それをベースにブルーズ、ゴスペルなどをアレンジしていきます。 
・Rock

「夏だ!、バンドだ!、南十字星だ!。ということでザ・バンドの魅力を語ってみます」Northern Lights – Southern Cross / The Band / 南十字星 : ザ・バンド

このアルバムはリリース時には大して売れませんでした。結果に落ち込んだロビー・ロバートソンは限界を感じて解散を決意したとも言われています。 しかし今では評価は逆転して大名盤です。私的にも飽きることなく聴くたびに新しい発見があるアルバムです。
・Rock

「続、今だからこそ評価されるべきストーンズのポップでちょっとレイドバックしたサウンドのアルバム」Goats Head Soup : The Rolling Stones / 山羊の頭のスープ : ザ・ローリング・ストーンズ

前作「メインストリートのならず者」よりは音が綺麗で全体のトーンが明るく穏やか、夏に聴くには最高です。しかも聴き込むほどに隠れたメロディが聞こえてきそうになります。ここには珍しく、ちょっとレイドバック方面に向かっているストーンズがいます。
・Rock

「ウエスト・コーストのミュージシャンたちから絶大な支持を受けた無頼派ロッカー、ウォーレン・ジヴォンの出世作」Warren Zevon : Warren Zevon / さすらい : ウォーレン・ジヴォン

2025年にやっと「ロックの殿堂」入りを果たしたウォーレン・ジヴォン。それでも日本では未だ悲しいくらいに無名な存在です。ビリー・ジョエルが推薦の手紙を送ったことがきっかけとなって、本場アメリカでもやっと殿堂入りできたという感じです。
・Rock

「大名曲『ウイ・アー・オール・アローン』を収録したボズ・スキャッグスの代表作」Silk Degrees : Boz Scaggs / シルク・ディグリーズ : ボズ・スキャッグス

元祖AORと言われるボズ・スキャッグスは1976年にこの「シルク・ディグリーズ」で特大ヒットを飛ばして、そこから一気に大物アーティストの仲間入りをしました。もう50年ほど前の話です。実はそれまでは下積み生活の長い苦労人でした。
・Rock

「サイモンとガーファンクルの最も売れたアルバムです。時代を切り取ったような、それでいて普遍の感性を感じる大名盤」Bridge Over Troubled Water : Simon and Garfunkel / 明日に架ける橋 : サイモン&ガーファンクル

このアルバムは偉大なるフォークロック・デュオと言われたサイモン・&・ガーファンクルが1970年にリリースした代表的なオリジナルアルバムです。オフィシャルにはこのアルバムがサイモンとガーファンクルのラストでしかも一番売れたアルバムです。
・Rock

「1972年、ここから本格的に始まったエルトン・ジョンの神がかり的快進撃、その要因とは」Honky Chateau : Elton John / ホンキー・シャトー : エルトン・ジョン

初めてアメリカのビルボード200アルバムチャートで1位となりました。ローリング・ストーン誌の音楽評論家ジョン・ランドーは「今の時代の乱立するアルバムの泥沼から頭ひとつ抜け出した、豊かで温かみのある満足できるアルバム」と評しています。
・Rock

「1970年代終盤に突如として現れ大ヒット、社会現象とまでなった名盤」Breakfast in America : Supertramp / ブレックファスト・イン・アメリカ : スーパートランプ

1979年、いきなりとんでもない大ヒット、世界中を席巻したアルバムがリリースされました。イギリスのバンド、スーパートランプによる「ブレックファスト・イン・アメリカ」です。日本でもタイトル曲などヘビーローテーションでオンエアされていました。
・Rock

「今だからこそ見直されるべき名盤、ストーンズ1970年代ミック・テイラー期の集大成」It’s Only Rock n’ Roll : The Rolling Stones / イッツ・オンリー・ロックンロール : ザ・ローリング・ストーンズ

この「たかがロックンロール」というシンプルにして単刀直入、なかなか潔いタイトルのアルバムは1974年10月18日にリリースされたザ・ローリング・ストーンズのアルバムです。リリース時はアメリカでは1位、イギリスでは2位と大ヒットとなりました。
・Rock

「ヨーロッパの伝統に加えツェッペリン流儀のファンクやレゲエも、音楽性をさらに広げた4枚目。それとアート・デザイン・グループ『ヒプノシス』」Houses of the Holly : Led Zeppelin / 聖なる館 : レッド・ツェッペリン

前作までと比べるとここで作風というかアルバムのイメージが大きく変わりました。ブルーズの影響が希薄になった反面、ヨーロッパ伝統音楽的なもの、ジャマイカのレゲエのリズム、ファンクなどを取り入れて、今までとは違った世界を繰り広げました。
・Rock

「最高に気持ちのいいギターポップアルバム、AORとしても一級品、ボブ・ウェルチの奇跡的な1枚」French Kiss : Bob Welch / フレンチ・キッス : ボブ・ウェルチ

1976年、ボブ・ウェルチはパリスの突然の解散後、ソロアルバムをリリースしました。それが「フレンチ・キッス」です。奇跡的に美しい、素晴らしいアルバムです。今聞いても時代を超えたような美しいメロディが目白押しです。
・Rock

「唯一無二の個性を持ったブルーズ・ロック発のハードロック・バンド、フリーの代表的名盤です。」Fire and Water : Free / ファイアー・アンド・ウォーター : フリー

1960年代後半、英国からとっても個性的なバンドが登場しました。ブルーズベースのハードなサウンドがウリのバンドです。バンド名は「フリー」、ギター、ベース、ドラムスのみのシンプルな編成です。今聞いても個性的で他では味わえない魅力があります。
・Rock

「世界で一番売れたアルバムと呼ばれ、マイケル・ジャクソン『スリラー』やAC/DC『バック・イン・ブラック』などと並び称される初期イーグルスの傑作ベストアルバムです。」Their Greatest Hits (1971-1975) : Eagles / グレイテスト・ヒッツ 1971-1975 : イーグルス

世界で一番売れたレコードにも頻繁に登場します。シングルカットした楽曲中心の内容ですが、素晴らしい流れを感じます。このアルバムの出現によって以前のアルバムはこのアルバムを薄めたものにしか感じなくなった、という暴論まで湧きあがったものでした。
・Rock

「1978年リリースで世界に注目され、ロックに大きな影響を与えたバンドのセカンドアルバム、その2」This Years Model : Elvis Costello : ディス・イヤーズ・モデル / エルヴィス・コステロ

エルヴィス・コステロのセカンドアルバム「ディス・イヤーズ・モデル」です。録音は話題のエデン・スタジオ、プロデューサーはニック・ロウ、レコーディングはオーバーダビングほとんど無しでスタジオライブみたいな感じで11日間で全て終わりました。
・Rock

「1978年リリース、世界中で注目され、ロックの歴史に大きな影響を与えたバンドのセカンドアルバム、その1」Don’t Look Back : Boston / ドント・ルック・バック : ボストン

1978年、米国と英国で歴史的なアルバムが2枚リリースされました。共通点は、セカンドアルバムである、そしてこのアルバムで世界的になった、自国では売れたが他方では売れなかった、結果、今は世代を超えてファンを獲得する名盤であるということです。 
・Rock

「大不況のロンドンで、飽和した音楽産業に咲いた一輪の徒花(あだばな)。まさにブリティッシュ・パンクを象徴する歴史的アルバム、世界を変えた1枚」Never Mind the Bollocks, Here’s the Sex Pistols / 勝手にしやがれ! : セックスピストルズ

1970年代後半、ロックの一大ムーブとしてロンドンを中心にブリティッシュ・パンク・ムーブメントが湧き起こります。その中心はセックスピストルズでした。彼らは正式には1枚のアルバムしか残していませんが、その影響力は今でも残っています。
・Rock

「ボブ・ディランとザ・バンド、1974年のロックなアリーナツアーの記録」Before the Flood / Bob Dylan and The Band / 偉大なる復活 : ボブ・ディラン・アンド・ザ・バンド

1970年代中期になるとロックが大型ビジネス化し、アリーナロック、産業ロックなどと言われるジャンルが出現します。そうなる直前、ボブ・ディランとザ・バンドが手を組んで北米ツアーを敢行します。1974年リリースのアルバム「偉大なる復活 」です。
・Rock

「その後の音楽業界とミュージシャンの慈善活動に大きな影響を与えました。内容も手作り感満載の暖かいコンサートです。」Concert for Bangladesh : George Harrison & Friends / バングラデシュ難民救済コンサート : ジョージ・ハリソン・&・フレンズ

ジョージ・ハリソン名義で1971年にリリースされたオールスターによるチャリティライブアルバムです。「バングラデシュ難民級財コンサート」としてニューヨークのマディソン・スクエアー・ガーデンで開催され、3枚組LPとしてリリースされました。
・Rock

「結局のところ、男の子はみんな頭のいいヤツが好きなんです、憧れるんです。ロックが成熟してきた1970年代、理数系の天才が本気でロックをやったら、という回答がこれでした。Boston : Boston / 幻想飛行 : ボストン

「幻想飛行」は1976年にアメリカのロックバンド、ボストンが1976年にリリースしたデビューアルバムです。産業ロックのジャンルに括られることもありますが、今聞いてもびっくりするほどサウンド、コンセプト、音質ともに完璧な内容です。
・Rock

「イエスの黄金期を飾る名盤『こわれもの』。2024年リマスターとスティーヴン・ウィルソン・リミックス2024および通常のリマスターCDについて比較してみました。」Fragile : Yes / こわれもの : イエス

今まで廃盤になることなくレコード、CD、ハイレゾとメディアの変遷にも対応してきたイエスの名盤です。ここにきて「スティーヴン・ウィルソン・リミックス」や「2024リミックス」などのリミックス、リマスターヴァージョンが登場しています。 
・Rock

「“ロックンロールは決して死なない”という歌詞と共に後世へ大きな影響を与えた、ニール・ヤングの1970年代を締めくくる名盤」Rust Never Sleeps : Neil Young With Crazy Horse / ラスト・ネヴァー・スリープス : ニール・ヤング・ウィズ・クレイジー・ホース

偉大なるロックレジェンド、ニール・ヤングのクレイジーホース名義で1979年にリリースされた10枚目のアルバムです。若い世代のミュージシャンからもリスペクトされていて、ある意味ニール・ヤングの一番ロック魂を感じさせてくれるアルバムです。 
・Rock

「出ました。ジョン・レノンのアルティメイト・ミックス・シリーズ第3弾、『マインド・ゲームス』は思わず笑ってしまうほどの音のアップデートです。」Mind Games : John Lennon / マインド・ゲームス : ジョン・レノン

ジョン・レノンの音楽遺産の数々ですが、最近「マインド・ゲームス・アルティメイト・ミックス」が発表されました。 アルティメイト・ミックスのシリーズについては2021年4月の「じょんたま」、2023年10月の「イマジン」に続いての登場です。
・Rock

「この十代とは思えない表現力、西欧の伝統や文学性を感じる世界はハマる人には嵌ります。ササる人には刺さります。驚異の才能を持って出現した情念渦巻くケイト・ブッシュの世界」The Kick Inside : Kate Bush / 天使と小悪魔 : ケイト・ブッシュ

1958年7月30日ロンドン生まれ。11歳から曲を書き始め、19歳の時にシングル「嵐が丘」でデビューしました。4週間イギリスのチャートのトップに立ち、オリジナル曲でイギリスでチャートの1位になった初めての女性アーティストとなったのです。
・Rock

「アコースティックな面を出したツェッペリンの中では異色作、しかしさらなる進化を狙った重要作です。」Led Zeppelin Ⅲ : Led Zeppelin / レッド・ツェッペリンⅢ : レッド・ツェッペリン

「Led Zeppelin Ⅲ」です。ハードに徹した2ndアルバムの後なので、よりハードな音が求められていました。しかし本作はアコースティックギターを主体としたフォーキーな曲も多く、ツェッペリンは次の段階に進まねばならないと感じていました。
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