01.初めに

01.初めに(戯言をひとつ)

1960年初めの頃、ジャズ評論家のアイラ・ギトラーは「ブルースは音楽の背骨である」という言葉を残しました。それに遅れること20年、私もそれを実感することとなりました。ブルーズに一旦魅了されると、いろんな音楽を聴く楽しみが増えていったのです。
・World Music

「後のパンク、ニューウェイブにも多大な影響を与え、レゲエを世に知らしめた熱狂のライブ・アルバム」Live! : Bob Marley and the Wailers / ライブ! : ボブ・マーリー・アンド・ザ・ウェイラーズ

レゲエ・ミュージックを一気に世界中に知らしめたのはボブ・マーリー・アンド・ザ・ウェイラーズです。その中でもどのアルバムが、と言われれば最初に思い浮かぶのはこのライブアルバムです。1975年7月のロンドンのコンサートの模様を記録したものです。
・Soul R&B

「歌いたい、聴かせたい、届けたい、心からの生きたブルーズ。時は1963年。R&B熱量100%、観客一体となった超絶ライブ」Etta James Rocks the House : Etta James / エタ・ジェイムス・ロック・ザ・ハウス

1963年の12月13日、アルゴ・レコードから凄まじいライブアルバムがリリースされました。「エタ・ジェイムス・ロック・ザ・ハウス」直訳すると「エタ・ジェイムス、会場を沸かせる」まさにそういうタイトル通りのライブアルバムでした。
・Soul R&B

「『ブルーズの女王』、エタ・ジェイムスのチェスでのソロデビュー作、名盤です。そして今youtubeで無料公開されている『キャデラック・レコード音楽でアメリカを変えた人々の物語」』と共に」At Last! : Etta James / アット・ラスト : エタ・ジェイムス

今もヴォーカリストで最も過小評価されているのでは?と思われる女性ヴォーカリストがいます。アメリカのシンガー、ソングライターで1950年代からプロ活動をしていた「ブルーズの女王」エタ・ジェイムスです。彼女ぬはなんとも苦難の歴史がありました。
・Rock

「初めて全米NO.1ヒットとなった『ザ・ボス』ことスプリングスティーン珠玉の2枚組大作」The River : Bruce Springsteen / ザ・リバー : ブルース・スプリングスティーン

5枚目のスタジオアルバムです。前作から2年、この満を持しての2枚組大作は自身初めてのビルボード・ヒットチャートでトップになり、本国アメリカでは押しも押されぬ大スターとなりました。硬軟とりまぜた、動と静をうまく絡めた構成は大当たりでした。
・Jazz

「一番ブルーズを感じさせるジャズ・ギタリスト、ケニー・バレルのブルーノート代表作」Midnight Blue : Kenny Burrell / ミッドナイト・ブルー : ケニー・バレル

1963年1月8日にリリースされました。昔から感じていることなんですが、このアルバムはそんなに聴き込んだわけでもないのに、バックの演奏もこの上なくシンプルなのに、自然と次に出てくるギターやサックスのフレーズがわかるようになるんです。 
・Soul R&B

「追悼、異端の天才スライ・ストーン。文化をも巻き込みファンクもロックも変えた1970年代の傑作、スライ・アンド・ザ・ファミリー・ストーン『暴動』です」There’s a Riot Goin’ On : Sly and the Family Stone / 暴動 : スライ・アンド・ザ・ファミリー・ストーン

 スライ・アンド・ザ・ファミリー・ストーンの名盤「スタンド!」に続いて、見方によっては更なる重要作とも言われる「暴動」のご紹介です。 このバンドが他のブラック・ミュージック・シーンのファンク・バンドと違いまし...
・Jazz

「独特のサウンドが『デクスターのり』と言われたファンキーで歌心あふれる個性派テナーサックス奏者デクスター・ゴードン。ブルーノートの代表作です」Go! : Dexter Gordon / ゴー! : デクスター・ゴードン

 モダンジャズの歴史において最も熱く、勢いがあり、華やかかりし時代は1950年代から1960年代に掛けてでした。 現在のジャズのイメージはこの頃に出来上がったと言っても過言ではありません。 理由の一つと...
・Rock

「ザ・バーズのフォークロック期の集大成、ディランも認めたセカンドアルバムを勝手に妄想解説です」Turn! Turn! Turn! / The Byrds / ターン!・ターン!・ターン! :  ザ・バーズ

 1965年6月にデビューアルバム「ミスター・タンブリン・マン」でヒットを飛ばして快調に発進したザ・バーズです。半年後の同年12月にはセカンドアルバム「ターン!・ターン!・ターン!」をリリースします。 ...
・Rock

「1980年代を代表するブルーズ・ギタリストのデビュー・アルバム。同じくテキサスの先輩、ジョニー・ウインターとの違いも合わせて」Texas Flood : Stevie Ray Vaughan & Double Trouble / テキサス・フラッド – ブルーズの洪水 : スティーヴィー・レイ・ヴォーン&ダブル・トラブル

1980年代のブルーズリヴァイバルというブームがありました。その中心にいたのがスティービー・レイ・ヴォーン・アンド・ダブル・トラブルです。1983年、デヴィッド・ボウイが「レッツ・ダンス」でギターに起用して大ヒットさせたことから始まります。
・Rock

「1970年代ロックの教科書的なドラムとベース、そしてディストーションギターを多用したスティーリー・ダンの一番ロックな一枚。2025リマスター・バージョンと合わせての感想です」The Royal Scam : Steely Dan / 幻想の摩天楼 : スティーリー・ダン

「The Royal Scam /ザ・ロイヤル・スカム」は1976年5月31日にリリースされた5枚目のスタジオアルバムです。タイトルを直訳すると「王室詐欺」となるのですが邦題は「幻想の摩天楼」という素晴らしいものとなりました。
・Rock

「エリック・クラプトン30歳の記録、クラプトンの中でも一番レイドバックした、飽きのこない大人なアルバムです。ついでにスピーカーのエッジ交換をした話」There’s One in Every Crowd : Eric Clapton / 安息の地を求めて :  エリック・クラプトン

レコーディングはマイアミのクリテリア・スタジオ、ジャマイカのダイナミック・サウンド・スタジオで行われました。
ここで聞かれるのはゆったりのんびりしたレゲエ・サウンドです。
それをベースにブルーズ、ゴスペルなどをアレンジしていきます。 
・Blues

「悲哀に満ちたヴォーカル、ギターのカポタストは鉛筆と輪ゴム。ブルーズを体現していたスリーピー・ジョン・エステス」The Legend of Sleepy John Estes : Sleepy John Estes / スリーピー・ジョン・エステスの伝説 : スリーピー・ジョン・エステス

エステスは若い頃から枯れた老人みたいな声であったためかなり年配だろうと思われており、更にはビッグ・ビル・ブルーンジーがエステスは死んだ旨のこと記していたなどの理由で、1960年代になるとエステスはとうに死んだものとなっていました。
・Rock

「夏だ!、バンドだ!、南十字星だ!。ということでザ・バンドの魅力を語ってみます」Northern Lights – Southern Cross / The Band / 南十字星 : ザ・バンド

このアルバムはリリース時には大して売れませんでした。結果に落ち込んだロビー・ロバートソンは限界を感じて解散を決意したとも言われています。 しかし今では評価は逆転して大名盤です。私的にも飽きることなく聴くたびに新しい発見があるアルバムです。
・Rock

「続、今だからこそ評価されるべきストーンズのポップでちょっとレイドバックしたサウンドのアルバム」Goats Head Soup : The Rolling Stones / 山羊の頭のスープ : ザ・ローリング・ストーンズ

前作「メインストリートのならず者」よりは音が綺麗で全体のトーンが明るく穏やか、夏に聴くには最高です。しかも聴き込むほどに隠れたメロディが聞こえてきそうになります。ここには珍しく、ちょっとレイドバック方面に向かっているストーンズがいます。
・Rock

「やっと出ました。キンクスの60周年企画を締めくくる第3弾です」The Journey – Part 3 : The Kinks / ザ・ジャーニー・パート3 :  ザ・キンクス

一枚目はスタジオ録音のリマスターによるベスト盤的な選曲で、二枚目は1993年のロイヤル・アルバート・ホールでのライブです。はい、最近のスペシャルとかデラックス・エディションによくある本編に続いて未発表ライブを追加しました、というやつですね。
・Rock

「『イギリスのハードロック界のパイオニア』と称されたフリーのデビューアルバム」Tons of Sobs : Free / トンズ・オブ・ソブス :  フリー

1969年にイギリスで四人組のバンドが現れました。全員まだティーンエイジャーですが、とてつもなくハードな音でブルーズを演奏するバンドです。名は「フリー」、音数が少なく間を活かしたハードでパワフルでブルージーなサウンドが身上でした。
・Soul R&B

「誰もが認める『クイーン・オブ・ソウル』アレサ・フランクリンの快進撃の起点となった名盤」I Never Loved a Man the Way I Love You : Aretha Franklin / 貴方だけを愛して : アレサ・フランクリン

1966年にアトランティック・レコードに移籍した時から転機が訪れます。さすがはアーメット・アーティガン率いるアトランティック、アレサの最も効果的な売り出し方を知っていました。アレサのゴスペルフィーリングを全面に出す方針を取りました。
・Jazz

「1960年代後半から始まった1975年までの『エレクトリック・マイルス』期の頂点と言われる名盤がこれです」Agharta : Miles Davis / アガルタ : マイルス・デイヴィス

アガルタとは東洋の神話に出てくる地下のユートピア都市のことだそうです。CBSソニーによって考案されました。ライブは15年来の付き合いのあるプロデューサー、テオ・マセロの監督のもと日本のCBSソニー・レーベルによってレコーディングされました。
・Soul R&B

「2025年6月9日、ファンク・ミュージックの重要人物、スライ・ストーンが天に召されました。ピーク時の大傑作『スタンド!』をご紹介いたします」Stand! : Sly & The Family Stone / スタンド! : スライ・アンド・ザ・ファミリー・ストーン

2025年6月9日、ブラックミュージックのみならずロックやジャズなど多方面に影響を与えた奇才、スライ・ストーンが亡くなりました。 享年82歳でした。スライ・アンド・ザ・ファミリー・ストーンは1969年のウッドストックでも大喝采を浴びました。
・Rock

「楽曲と演奏と高音質サウンドが高い次元で融合したLAの職人集団TOTOの代表作」TOTO Ⅳ : TOTO / TOTO Ⅳ~聖なる剣~ : TOTO

1982年、グラミー賞6部門獲得という快挙を達成したアメリカのロックバンド、TOTOの四枚目のアルバムです。邦題は「TOTO Ⅳ〜聖なる剣剣〜」TOTOのキャリアでも1番のヒットアルバムであり、1200万枚以上を売り上げることになりました。
・Rock

「ウエスト・コーストのミュージシャンたちから絶大な支持を受けた無頼派ロッカー、ウォーレン・ジヴォンの出世作」Warren Zevon : Warren Zevon / さすらい : ウォーレン・ジヴォン

2025年にやっと「ロックの殿堂」入りを果たしたウォーレン・ジヴォン。それでも日本では未だ悲しいくらいに無名な存在です。ビリー・ジョエルが推薦の手紙を送ったことがきっかけとなって、本場アメリカでもやっと殿堂入りできたという感じです。
・Rock

「1980年代を象徴するロック名盤、「ブラザーズ・イン・アームス」の40周年記念エディション、評価の高い1985年ツアーの一つ、サンアントニオのライブもオフィシャルに出ました」Brothers in Arms 40th Anniversary : Dire Straits / ブラザーズ・イン・アームス・40周年記念:ダイアー・ストレイツ

ちょっと遅れましたが、2025年5月16日についに1985年のビッグヒット「ブラザーズ・イン・アームス」の40周年記念エディションが発売となりました。あの時代を20代でリアルに体験している私にとってはなかなか感慨深いものがあります。 
・Blues

「『ロック界のバッハ』とも言われた、通称“フェス”、プロフェッサー・ロングヘアーのディープなニューオリンズ・ミュージック」Crawfish Fiesta : Professer Longhair / クラウフィッシュ・フィエスタ : プロフェッサー・ロングヘアー

ニューオリンズの伝統を引き継ぎつつ独自の音楽を作ってきたアラン・トゥーサンとドクター・ジョン、その師匠ともいうべき強力な影響を与えたニューオリンズの重鎮、ロック界のバッハ、通称“フェス”、そのお方こそプロフェッサー・ロングヘアーです。
・Rock

「大名曲『ウイ・アー・オール・アローン』を収録したボズ・スキャッグスの代表作」Silk Degrees : Boz Scaggs / シルク・ディグリーズ : ボズ・スキャッグス

元祖AORと言われるボズ・スキャッグスは1976年にこの「シルク・ディグリーズ」で特大ヒットを飛ばして、そこから一気に大物アーティストの仲間入りをしました。もう50年ほど前の話です。実はそれまでは下積み生活の長い苦労人でした。
13.FX-Audio 真空管プリアンプ

「時代に逆行してるんですけど、改めてアナログの粋『真空管の音』を体験してみたらまた別の世界が見えてきた、というとってもお手頃な名機『FX-Audioの真空管プリアンプ』の話です」

Amazonを見ていたら、なんと2025年にもなるという現在に真空管プリアンプというものが見つかりました。しかも安い。メーカーはFX-Audio。構成図なども公開していてプライドと自信を感じさせます。2018年から販売されている商品です。
・Rock

「シカゴ発、ブルーズを目指した本物志向のロックバンドとは?、ブルーズロックとは?、ロックギターサウンドの起源とは?などを合わせて解説してみました。」The Paul Butterfield Blues Band 1st : ザ・ポール・バターフィールド・ブルーズ・バンド

ポール・バターフィールド・ブルーズ・バンドはアメリカのブルーズロックの代表的存在です。特にゴールド・ディスクとかプラチナ・ディスクなどというような大ヒット作は無いものの、今なお時代を超えた存在感で歴史に名をのこすバンドとなっています。
・Rock

「サイモンとガーファンクルの最も売れたアルバムです。時代を切り取ったような、それでいて普遍の感性を感じる大名盤」Bridge Over Troubled Water : Simon and Garfunkel / 明日に架ける橋 : サイモン&ガーファンクル

このアルバムは偉大なるフォークロック・デュオと言われたサイモン・&・ガーファンクルが1970年にリリースした代表的なオリジナルアルバムです。オフィシャルにはこのアルバムがサイモンとガーファンクルのラストでしかも一番売れたアルバムです。
・Rock

「作詞、作曲、ヴォーカルおよび全ての楽器演奏、プロデュースからエンジニアまで全て一人でやってのける天才スティーヴ・ウインウッド、ソロ期の出世作」Arc of a Diver : Steve Winwood / アーク・オブ・ア・ダイバー : スティーヴ・ウインウッド

1980年、ソロとして初のヒットとなるアルバム「アーク・オブ・ア・ダイバー」をリリースしました。「ユー・シー・ア・チャンス」を収録した名盤です。アルバムは一部共作はあるものの作詞、作曲、演奏、プロデュース、エンジニアと全てをこなしています。
・Rock

「1972年、ここから本格的に始まったエルトン・ジョンの神がかり的快進撃、その要因とは」Honky Chateau : Elton John / ホンキー・シャトー : エルトン・ジョン

初めてアメリカのビルボード200アルバムチャートで1位となりました。ローリング・ストーン誌の音楽評論家ジョン・ランドーは「今の時代の乱立するアルバムの泥沼から頭ひとつ抜け出した、豊かで温かみのある満足できるアルバム」と評しています。
・Rock

「1981年の空気感、スワンプでレイドバックしながらもほのかにシティ感覚、AORの香りもするJ.J.ケイルの傑作です。」Shades / J.J.Cale / シェイズ : J.J.ケイル

1981年にリリースされたJ.J.ケイルの6枚目のアルバム「シェイズ」です。聴いているとエリック・クラプトンやマーク・ノップラーが積極的にケイルのギタースタイルや歌い方、さらには音楽に対する姿勢までも取り入れたのがわかります。
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