カントリー氷河期1980年代を支えた完璧なプロダクションによるスーパー企画、The Complete Trio Collection : Dolly Parton, Emmilou Harris, Linda Ronstadt / ザ・コンプリート・トリオ・コレクション : ドリー・パートン、エミルー・ハリス、リンダ・ロンシュタット

 1987年にカントリー界を代表する歌姫3人のコラボレーションアルバム「Trio」がリリースされました。レコード会社はワーナーブラザーズ、プロデューサーはジョージ ・マッセンバーグで世界的に大ヒットとなりました。

それから数年後、1994年になって再び企画され「Trio2」としてレコーディングはされましたが、レーベルの問題などでリリースされたのは1999年となってしまいます。
2016年になって、「Trio」、「TrioⅡ」、それと別テイクや未発表曲を合わせた「The Complete Trio Collection」がリリースされました。

これらのアルバムは近年リマスターもなく入手が難しい状況もありましたので、50歳以上の洋楽ポップス、カントリーファンにはたまらないものでした。

まず最初に企画されたのは1980年代中期に入る頃です。1980年代初頭に映画の影響で一時的にネオカントリーブームが盛り上がりそうになっったもののすぐに失速してしまいます。
以降はカントリー、ブルーグラスなどの伝統音楽はほとんど流行に乗らない状態となります。

音楽はデジタル化が進み、ニューウェイヴ、ラップ、ヒップホップなどが主流で、DJやサンプリングなどが幅を利かしていた時です。
この頃、特に若い人はブルーズ、カントリー、ブルーグラスなどに興味を持つジャンルではありませんでした。

とは言ってもカントリーミュージックは広くアメリカに根付く音楽です。この伝統を守って後世に伝えていきたいと考える人たちがこのままカントリーミュージックをメインストリームから無くしてなるものかと起死回生の企画を考えました。

(「Trio」のジャケットです)

ここから妄想の世界です
1950年代にエルヴィス・プレスリーと同じくメンフィスのサン・レコードで活躍したカントリー界のアウトロー、ジョニー・キャッシュは1980年代が始まるとその音楽状況に不満を持っていました。

「ちっ、チャラチャラした音楽ばっかり流行りやがって。おまけにそこにはバカでかい金が動いてやがる。いっちょそこに乗り込んで巻き上げてやろうじゃねえか」と思い立ちました。

「と言っても俺一人じゃ手が足りねえ、昔から知ってるあいも変わらず不器用でバカな奴らに声をかけてみるか」と言ってカントリーの無法者たちに声を掛け、金のために意気投合してしまいます。
1985年にザ・ハイウェイメンが結成されました。
ジョニー・キャッシュ、ウィリー・ネルソン、ウェイロン・ジェニングス、クリス・クリストファーソンによるスーパー無法者バンドでした。

これがニューウェイヴ、ラップ、ヒップホップが蔓延している1980年代中期の軽音楽界でも話題となり、一撃を与えることになります。
アルバムを2、3枚出して懐(ふところ)が潤った彼らはまた元のシマへ戻っていきました。

この盛り上がりを見たカントリー界はじっとしてはいられません。ワーナー・ブラザーズを中心に今度は業界あげての体(てい)で次の手を打ちます。
今度は女性アーティストの方に白羽の矢を立てて、1987年に売り出そうと画策したのです。

「よし、今度は今が旬の女の子で行こう。あんなにガラの悪いおっさんたちでも結構売れたんだ。女の子だったらもっといけるだろう。」
「そうだ、音質にこだわってジョージ・マッセンバーグに任せよう。そうすればオーディオファンにも受けるぞ。大体オーディオマニアなんて女の子に縁のない奴らばかりと決まってるから、喜んで買いに走るに違いない。さっそく連絡してくれ」(偏見です)

「マ、マッさん、ワーナーさんから言われたんですが、今流行りの女の子を使ってカントリーアルバムを企画してるんです。プロデュースやっていただけません?」

「あ、俺あんまりカントリーには興味ないんだけど、誰がくるの?」

「ドリー・パートン、リンダ・ロンシュタット、エミルー・ハリスで考えてます。当人たちみんな仲良しですからチームワークは万全です。バックも西海岸の通好みのミュージシャンを選びました」

「そういうことなら俺ウエストコースト系は得意だし、リンダと一緒にジャズを録ったのなんて奇跡的なな高音質と言われてるしな。バックミュージシャンも好みだからいいっすよ。大体今巷で流行っているデジタル音って究極のアナログを求めてきた俺の感性に合わないんだよね」

ということでプロジェクトが始まったのです。
妄想終わります。

(「Trio2」のジャケットです)

ヴォーカル のドリー・パートンはすでにカントリー界の大御所という立ち位置でした。
エミルー・ハリスもザ・バンドのラスト・ワルツに出演から10年、実力、知名度的に高いものがありました。
リンダ・ロンシュタットはポップス寄りの「ミス・アメリカ : Living In The USA」などが売れに売れて日本では一番知名度が高かったと思います。

プロデューサーのジョージ・マッセンバーグについて話しておきますと、彼は現代の軽音楽の音を作ったエンジニアといえます。彼はとびきり優秀な感性を持ったレコーディング・エンジニアであり、パラメトリックイコライザーなどを開発した電気工学のオーソリティーでもあります。

また、レコーディングの音質を決定づけるオーディオ・ミキシング・コンソールの開発などでも実績を上げています。

そして45年に渡り400枚を超えるアルバムに参加しました。これは1980年代の中頃までにヒットを飛ばした軽音楽のアーティストはほとんど含まれます。
アース・ウインド・アンド・ファイアー、TOTO、ジェームス・テイラー、ジャーニー、ビリー・ジョエル、ハービー・ハンコックなどです。
ジョージ・マーチンやアルフレッド・ライオン、フィル・スペクターなどと並ぶ重要人物です。

この企画で売れないわけがありません。日本でもかなり話題になってラジオでも頻繁に流れていました。ポップスファン、AORファンに広く浸透して、話題となっていました。

当然、評判になればそれなりに否定的な意見もあるものです。
ジャズファン曰く「カントリーなんてみんな単純な構成だからね。コードもシンプルだし、ソロは白鍵だけ引いていればなんとかなるものなんだよ」
ロックファン曰く「時代遅れなカントリーなんて日本で言えば演歌だよ。これは美空ひばりと都はるみと島倉千代子が一緒に歌ってるようなもんだ」

さすが、昭和時代です。

今なら反論の一つも出ようなものですが、当時の私はそれ以前の問題で、周りが盛り上がっている割に全くといっていいほど興味がなかったものです。

なんとなくポップスとオーディオ趣味人が聴くもんだ、くらいの感覚でした。
リリースされてしばらくしたある日、バックミュージシャンがいいからというので聞かせてもらいました。
そして単純にこりゃやっぱりすごいわという感想でした。

特に印象に残ったのが「ワイルドフラワー」です。
淡々と歌い出して1番、2番と徐々にメロディを崩していきます。そして“ 野に咲く花は生きる場所なんて気にしない” と終わりその後スキャットが続きます。まるでケ・セラ・セラの世界観です。

ドリー・パートン姉さん、さすがでございます。

この歌で救われた人が世界中にいっぱいいそうな気がします。

これです。

(「Farther Along」のジャケットです)

ドリー・パートンは1946年1月19日生まれ、ラジオ番組の子役で芸能界デビューして、13歳で歌手活動を始めています。

リンダ・ロンシュタットは1946年7月15日生まれで、1967年にバンドとして活動を開始しましたが成功せず、1969年にソロデビューして一躍トップ・アーティストとなりました。

エミルー・ハリスは1947年4月2日生まれで、グラム・パーソンズやフライング・ブリトー・ブラザーズなどのカントリー・ロックバンドとの関わりを経て、1075年あたりから本格的にブレイクしました。

なんとなくドリー・パートンはもっと年長かと思っていましたが皆さんほとんど同じ世代なんですね。ただ、感じるのはリンダ・ロンシュタットもエミルー・ハリスもアイドル的な側面がありましたが、ドリー・パートンだけはしたたかにショービズ界を実力で生き抜いてきた貫禄があります。
演歌でいえば(結局お前もかい、とツッコミを入れられそうです)リンダとエミルーは石川さゆりや坂本冬美でドリーは島津あやとか天童よしみクラスに思えてきます。(悪意はございません)

曲目、ミュージシャン
*参考までにyoutube音源をリンクさせていただきます。

Bitly

Trio

1,   The Pain Of Loving You     ザ・ペイン・オブ・ラヴィング・ユー
(作 ドリー・パートン、ポーター・ワゴナー)

ヴォーカル  ドリー・パートン、リンダ・ロンシュタット、エミルー・ハリス
ラス・カンケル ドラムス  
ケニー・エドワーズ フェリントン・アコースティック・ベース  
アルバート・リー アコースティック・ギター  
スティーヴ・フィッシェル ペダル・スティール・ギター  
デヴィッド・リンドレー マンドリン   
マーク・オコーナー ヴィオラ  

如何にもカントリーラブソングというナンバーです。


2,    Making Plans     メイキング・プランズ

(作 ジョニー・ラッセル、ヴォニ・モリソン)

ヴォーカル  ドリー・パートン、リンダ・ロンシュタット、エミルー・ハリス
ラス・カンケル ドラムス  
ケニー・エドワーズ フェリントン・アコースティック・ベース  
アルバート・リー アコースティック・ギター、ナッシュビル・チューニング・ギター  
デヴィッド・リンドレー マンドリン  
マーク・オコーナー ヴィオラ、フィドル  

しっとりとしたカントリーバラードです。


3,    To Know Him Is To Love Him  トゥ・ノウ・ヒム・イズ・トゥ・ラヴ・ヒム

(作 フィル・スペクター)

ヴォーカル  ドリー・パートン、リンダ・ロンシュタット、エミルー・ハリス
ラス・カンケル ドラムス  
ケニー・エドワーズ フェリントン・アコースティック・ベース  
アルバート・リー アコースティック・ギター  
デヴィッド・リンドレー マンドリン、コナ・ハワイアン・ギター  
ライ・クーダー トレモロ・ギター  

この曲を知ったのはなんとカントリーではなくグラム・ロックのマーク・ボラン&T-Rexでした。ギターソロが滲みます。


4,    Hobo’s Meditation  ホーボーズ・メディテーション

(作 ジミー・ロジャース)

ヴォーカル  ドリー・パートン、リンダ・ロンシュタット、エミルー・ハリス
リーランド・スクラー フェリントン・アコースティック・ベース 
スティーヴ・フィッシェル ドブロ  
ハーブ・ペデルセン バンジョー  

ホーボーと呼ばれるさすらいの旅人の曲です。イメージが広がります。


5,    Wildflowers  ワイルドフラワー

(作 ドリー・パートン)

ヴォーカル  ドリー・パートン、リンダ・ロンシュタット、エミルー・ハリス
ラス・カンケル ドラムス  
ケニー・エドワーズ フェリントン・アコースティック・ベース  
マーク・オコーナー アコースティック・ギター  
アルバート・リー マンドリン  
デヴィッド・リンドレー オートハープ、ハーポレック  
マーク・オコーナー ヴィオラ  

さすがドリー・パートン、完璧です。
これぞ歌のプロフェッショナルです。何度聞いても感動します。


6,    Telling Me Lies  テリング・ミー・ライズ
(作 リンダ・トンプソン、ベッツィ・クック)

ヴォーカル  ドリー・パートン、リンダ・ロンシュタット、エミルー・ハリス
ラス・カンケル ドラムス  
ケニー・エドワーズ エレクトリック・ベース  
ビル・ペイン アコースティック・ピアノ、エレクトリック・ピアノ  
アルバート・リー、デヴィッド・リンドレー アコースティック・ギター  
スティーヴ・フィッシェル ペダル・スティール・ギター  

うまいヴォーカル をサポートするのに、うまいバックバンドは音数はいらないんだなあとつくづく思います。リンダ・ロンシュタットの声が生かされています。


7,    My Dear Companion  マイ・ディア・コンパニオン
(作 ジーン・リッチー)

ヴォーカル  ドリー・パートン、リンダ・ロンシュタット、エミルー・ハリス
ケニー・エドワーズ フェリントン・アコースティック・ベース  
マーク・オコーナー アコースティック・ギター  
アルバート・リー マンドリン  
デヴィッド・リンドレー オートハープ  
マーク・オコーナー ヴィオラ  

フォークの母と言われたジーン・リッチーの作品です。彼女はイギリスとアメリカで伝承されている民謡を掘り起こして記録しました。これはエミルー・ハリスの声が生きています。


8,   Those Memories Of You  ゾーズア・メモリーズ・オブ・ユー
(作 アラン・オブライエント)

ヴォーカル  ドリー・パートン、リンダ・ロンシュタット、エミルー・ハリス
ラス・カンケル ドラムス  
ケニー・エドワーズ フェリントン・アコースティック・ベース  
アルバート・リー アコースティック・ギター  
スティーヴ・フィッシェル コナ・ハワイアン・ギター  
デヴィッド・リンドレー マンドリン  
マーク・オコーナー フィドル  
マーティ・クリスタル クラリネット  
ブライス・マーティン フルート  
ジョディ・バーネット チェロ  
Novi Novog ヴィオラ  

オールドタイム・ミュージックという感じです。演奏がいいのです。作者のアラン・オブライエントは実はよく知らないのですが、ギタリストでテナーヴォーカルの人です。


9,    I’ve Had Enough  アイヴ・ハド・エナフ
(作 ケイト・マクギャリグル)

ヴォーカル  ドリー・パートン、リンダ・ロンシュタット、エミルー・ハリス
ビル・ペイン アコースティック・ピアノ  

ピアノとストリングスをバックにリンダが歌います。ピアノはリトル・フィートのビル・ペインです。


10,   Rosewood Casket ローズウッド・キャスケット
(トラディショナル)

ヴォーカル  ドリー・パートン、リンダ・ロンシュタット、エミルー・ハリス
ケニー・エドワーズ フェリントン・アコースティック・ベース  
アルバート・リー ギター  
デヴィッド・リンドレー ダルシマー  
マーク・オコーナー マンドリン  

なかなか雰囲気の良い曲調です。各楽器のソロも良いです。


11,    Father Alomg  ファーザー・アロング
(トラディショナル)

ヴォーカル  ドリー・パートン、リンダ・ロンシュタット、エミルー・ハリス
ビル・ペイン アコースティック・ピアノ、ハモンド・オルガン、ハーモニウム  
アルバート・リー アコースティック・ギター、ナッシュビル・チューニング・ギター  

最後は3人で歌って厳かにトラディショナルで終わります。

この後、1994年に「Trio Ⅱ」も製作されましたがリリースされたのは1999年になってからです。
3人の歌姫は仲が良く、お互いリスペクトしていたとのことですが、他に大人の事情があったのでしょう。ちょっと残念です。

TrioⅡ

1,    Lover’s Return ラヴァーズ・リターン
(作 AP カーター、メイベル・カーター、サラ・カーター)

ヴォーカル  ドリー・パートン、リンダ・ロンシュタット、エミルー・ハリス
マイク・キャスティーブンス アコースティック・ギター
カール・ジャクソン アコースティック・ギター
デヴィッド・グリスマン マンドリン
デヴィッド・リンドレー オートハープ
ロイ・ハスキー・JR    ベース

カーター・ファミリーらしい曲です。敬意を表するようにじっくりと歌い上げます。
フィドルソロもまたいい感じです。

2,    High Sierra ハイ・シェラ
(作 ハーレイ・アレン)

ヴォーカル  ドリー・パートン、リンダ・ロンシュタット、エミルー・ハリス
マイク・キャスティーブンス アコースティック・ギター
カール・ジャクソン アコースティック・ギター
デヴィッド・グリスマン マンドリン
ロイ・ハスキー・JR    ダブルベース
アリソン・クラウス フィドル

タイトルはカリフォルニアの山岳地帯のことですが、私はmac osで知りました。
ハーレイ・アレンはアメリカのSSWです。抒情的なフィドルが大自然を感じさせます。



3,    Do I Ever Cross Your Mind ドゥ・アイ・エバー・クロス・ユア・マインド
(作 ドリー・パートン)

ヴォーカル  ドリー・パートン、リンダ・ロンシュタット、エミルー・ハリス
マイク・キャスティーブンス アコースティック・ギター
カール・ジャクソン アコースティック・ギター
デヴィッド・グリスマン マンドリン
ロイ・ハスキー・JR    ダブルベース
ラリー・アタマニューイック ドラムス
アリソン・クラウス フィドル

軽快になってきました。ここでもアリソン・クラウスのフィドルがいい感じです。


4,    After the Gold Rush アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ
(作 ニール・ヤング)

ヴォーカル  ドリー・パートン、リンダ・ロンシュタット、エミルー・ハリス
ロビー・ブキャナン アコースティックピアノ
ヘレン・ヴォイセズ シンセサイザー
デニス・ジェームス グラスハーモニカ
デヴィド・キャンベル ストリングス

ニール・ヤングの1970年代を代表する名曲です。ドリー・パートンの独特のコブシが・・・

5,    The Blue Train    ザ・ブルー・トレイン
(作 ジェニファー・キンボール、トム・キンメル)

ヴォーカル  ドリー・パートン、リンダ・ロンシュタット、エミルー・ハリス
ロビー・ブキャナン フェンダーローズ
マイク・キャスティーブンス アコースティック・ギター
ディーン・パークス エレクトリック・ギター
ベン・キース ペダル・スティール・ギター
リーランド・スクラー ベース
ジム・ケルトナー ドラムス

シンプルな演奏ですが完璧です。



6,    I Feel the Blue Movin’ In アイ・フィール・ザ・ブルー・ムーヴィン・イン

(作 デル・マッコーリー)

ヴォーカル  ドリー・パートン、リンダ・ロンシュタット、エミルー・ハリス
マイク・キャスティーブンス アコースティック・ギター
カール・ジャクソン アコースティック・ギター
デヴィッド・グリスマン マンドリン
ロイ・ハスキー・JR    ベース
ジム・ケルトナー ドラムス
アリソン・クラウス フィドル

カントリー&ウエスタン調に戻ってきました。

7,    You’ll Never Be the Sun ユール・ネヴァー・ビー・ザ・サン
(作 ドナ・ロング)

ヴォーカル  ドリー・パートン、リンダ・ロンシュタット、エミルー・ハリス
マイク・キャスティーブンス アコースティック・ギター
ディーン・パークス アコースティック・ギター
エドガー・メイヤー ダブルベース
デヴィド・キャンベル ストリングス

作者のドナ・ロングはSSWです。フォークっぽい曲です。

8,    He Rode All the Way to Texas ヒー・ロード・オール・ザ・ウェイ・トゥ・テキサス
(作 ジョン・スターリング)

ヴォーカル  ドリー・パートン、リンダ・ロンシュタット、エミルー・ハリス
ロビー・ブキャナン アコースティックピアノ
マイク・キャスティーブンス アコースティック・ギター
ディーン・パークス エレクトリック・ギター、アコースティック・ギター
デヴィッド・グリスマン マンドリン
リーランド・スクラー ベース
ジム・ケルトナー ドラムス

広大なアメリカを感じさせる曲です。

9,    Feels Like Home  フィールズ・ライク・ホーム
(作 ランディ・ニューマン)

ヴォーカル  ドリー・パートン、リンダ・ロンシュタット、エミルー・ハリス
ロビー・ブキャナン アコースティックピアノ
ロビー・ブキャナン ハモンドB3
マイク・キャスティーブンス アコースティック・ギター
ディーン・パークス エレクトリック・ギター
ディーン・パークス マンドリン
デヴィッド・グリスマン マンドリン
リーランド・スクラー ベース
ジム・ケルトナー ドラムス
デヴィド・キャンベル ストリングス

ランディ・ニューマンの曲で彼の曲は何気に名曲が多く、いろんなん人にカバーされています。

10,   When We’re Gone, Long Gone フェン・ウイアー・ゴーン・ロング・ゴーン
(作 キーラン・ケイン、ジェームス・ポール・オハラ)

ヴォーカル  ドリー・パートン、リンダ・ロンシュタット、エミルー・ハリス
カール・ジャクソン アコースティック・ギター
ジョン・スターリング アコースティック・ギター
デヴィッド・グリスマン マンドリン
ロイ・ハスキー・JR    ダブルベース
ジム・ケルトナー ドラムス
アリソン・クラウス フィドル

作者は二人ともカントリーのミュージシャンです。深い余韻を残して終わります。

Unreleased & Alternate Takes, etc

1,    Wildflowers (Alternate Take 1986) ワイルドフラワーズ
(作 ドリー・パートン)

こちらの方がリズムが立っています。3人で歌うよりやはりドリー・パートンの声が主体の方がドラマチックでいいと思います。

2,    Waltz Across Texas Tonight (Unreleased 1994) ワルツ・アクロス・テクサス・トゥナイト
(作 エミルー・ハリス、ロドニー・クロウウェル)

これもエミルー・ハリスのオリジナルに入れた方が座りがいいような気がします。

3,    Lovers Return (Alternate Mix 1994) ラヴァーズ・リターン
(作 AP カーター、メイベル カーター、サラ カーター)

これはこれでネイキッドで勢いがあっていいような。

4,    Softly and Tenderly (Unreleased 1994) ソフトリー・アンド・テンダリー
(トラディショナル)

これもいい曲です。ただひたすら聴いているだけで落ち着きます。

5,    Pleasant as May (Unreleased 1986) プリーザント・アズ・メイ
(作 ドリー・パートン)

ドリーの歌の説得力はさすがです。

6,    My Dear Companion (Alternate Take 1986) マイ・ディア・コンパニオン
(作 ジーン・リッチー)

エミルーの歌の世界観がよく出ています。シンプルながら演奏もいいです。

7,    My Blue Tears (Unreleased 1998) マイ・ブルー・ティアーズ
(作 ドリー・パートン)

悪くはないのですがアルバムには雰囲気的な合わない気もします。

8,    Making Plans (Alternate Take 1986) メイキング・プランズ
(作 ジョニー・ラッセル、ヴォニ・モリソン)

コーラスのないバージョンです。

9,    I’ve Had Enough (Alternate Mix 1986) アイヴ・ハド・エナフ
(作 ケイト・マクギャリグル)

ちょっとしたミックス違いです。

10   Grey Funnel Line (Unreleased 1986) グレイ・フューネル・ライン
(作 シリル・トーニー)

他と音質が違いすぎるというか全く違った場所と機材で録音したように感じます。

11,   You Don’t Knock (Unreleased 1986) ユー・ドント・ノック
(作 ローバック・ステイプルズ、ウェスリー・ウェストブルックス)

すごくいい出来だと思います。ただR&B寄りなので却下されたのかと思います。1曲くらいはこういうのがあっても良かったかなと思いますけど。

12,   Where Will the Words Come From? (Unreleased 1985) フェア・ウイル・ザ・ワーズ・カム・フロム
(作 ソニー・カーティス、グレン・D・ハーディン)

これもいい感じですがカントリーっぽくはありません。

13,   Do I Ever Cross Your Mind? (Alternate Take 1994) ドゥ・アイ・エヴァー・クロス・ユア・マインド
(作 ドリー・パートン)

これは全く違ったアップテンポのアレンジで楽しめます。

14,   Are You Tired of Me?” (Unreleased 1986) アー・ユー・タイアド・オブ・ミー
(作 AP カーター)

いい出来です。アルバムにもあっているので、曲数的に優先されなかっただけかと思います。

15,   Even Cowgirls Get the Blues イヴン・カウガールズ・ゲット・ザ・ブルーズ
(作 ロドニー・クロウウェル)

これもいいんだけどなあ。演奏的にも最高です。

16,   Mr. Sandman ミスター・サンドマン
(作 パット・バラード)

勿体無いくらいの出来です。

17,   Handful of Dust (Unreleased 1993) ハンンドフル・オブ・ダスト
(作 トニー・アラタ)

個人的は推しです。バンド感もあっていいと思います。

18,   Calling My Children Home (Unreleased 1986)    コーリング・マイ・チルドレン・ホーム
(作 ドイル・ローソン、チャールズ・ウォーラー、ロバート・イェーツ)

アカペラです。もう少し作り込んだらもっと良くなるような気がします。

19,   In a Deep Sleep (Unreleased 1986) イン・ア・ディープ・スリープ
(作 トリオナ・ニー・ドゥムフネイル)

これもいい出来だけどアルバムに合ってないから外された感じです。

20,   Farther Along (Alternate Mix 1986) ファーザー・アロング
(トラディショナル)

音のレベルとかは違いますが、3人で歌い回すという本編とそんなに変わらぬアレンジです。やっぱり名曲です。

ただしwikiによると完璧なコンプリートではなく3つのトラックがかけているとのことです。

ニール・ヤングの「ライト・オブ・ザ・ステイブル」、それと「エヴァンジェリン」、「パームス・オブ・ヴィクトリー」です。


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