04.拙の名盤鑑賞のためのオーディオ機器

 音楽を語るにあたり自分のリスニング環境を紹介しておくことも必要かなと思います。
(2。わたくし的オーディオ感でも書きましたが特にそれほど高価なものはございません)

まず音楽を楽しむとは

・音楽に感動する。

・演奏者の姿勢に感動する

・音に感動する

ということがあります。

3つ目の音に感動するというのはアーティストの表現する音楽にだけではなく、再生芸術とも言われるような、音が素晴らしく綺麗とか、気持ちいいとか、高揚するとか、癒されるとかの感情が音質によって生まれることです。

それはアーティストが表現しようとしていることをよりダイレクトに伝えたり、より聞き手のイメージを膨らませることができると考えます。あまりにチープな音で聞いているのでは表現しようとしている本質は解りにくいのではないでしょうか。
まずなんと言っても楽しくないですし、どちらかといえば拷問になります。
そんな状況では「静寂」とはなんて素晴らしい音なんだろうとか思ってしまいます。

私の望む音はリアリティがあり、聴き疲れしない、癒される、まるで浄化されるような音です。

と言いながらも私は1930年代に録音され、マスターテープなんて無く、「イタオコシ」と言われるSP盤が音源となっている、スクラッチノイズにまみれたブルースのCDを聴いても感動します。
音が歪み、ノイズだらけの戦前ブルーズ を聴いていると「感動を得るのは音質ではない」というふうにも感じますが、それはひたすらボーカルやギターの音を自分の経験による最高の音に脳内変換しているからでしょう。

じゃあ、全部そうすれば。と思われる貴兄もいらっしゃるでしょうが、歴史、背景、情勢などを理解しないと無理なのです。(と言って逃げます)

話を戻しまして機材についてですが、オーディオの話の項で触れたように「録音スタジオのモニタールームで再生され、よしこれでいこう。と決定された音」が基準となります。

よって

・スタジオ用パワードモニタースピーカー(Meyer Sound HD1)

・オーディオインターフェイス (色々試した結果、今はRME Fireface 802)

・Mac Mini (今でもFirefaceとFireWire接続にしています。その音が好きなので)

・NAS サーバー Buffalo

・ネットワークオーディオプレイヤー (Cambridge Audio CXN 、IO data NANO-NP1、IFI Audio Zen Stream)

・ふたつめスピーカー ヤマハ NS-1000X(もらいものです)

・パワーアンプ Thomann s-75 (ふたつめスピーカーを鳴らすため、バランス伝送したいため業務用です。FMアコースティックもありましたがこれで十分)

・レコードプレイヤー ヤマハ GT2000 + SHURE M44G or DENON DL103 はい、アナログも好きです。

・ノイズカットトランス等

これらの機器と接続ケーブルを変えてみたりして「低音の座りが良くなった」とか「音の遠近感が出てきた」とか勝手に感じるわけです。
一番最初に感動したのはデジタル系統のクロックマスターをソース側にしてAES/EBUで統一した時、思わず「あっスピーカーの存在が無くなった」と呟きました。

これを読んで「病気か?」と言った人はきっと本質的なビートルズの偉大さもマイルス・デイヴィスやジャクリーン・デュ・プレの凄さもわからない人だと勝手に思ってます。

以上、オーディオにベンツやレクサスが買えるほどお金はかけていません。よって私のオーディオ観は小市民的です。はい、オーディオマニアとは口が裂けても言いません。
もし私が1千万円を超えるようなスピーカーセットを手にしてしまったら、それに見合う音を出すためにノイローゼになってしまうでしょう。せっかく音楽で精気を取り戻そうとしても、きっと廃人まっしぐらです。
そこに挑戦して消耗戦を繰り広げるより、いろんな音楽(といってもまだまだまだ狭い範囲ですが)に出会いたいのです。

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