マーク・ノップラーによる総勢65人の有名ギタリスト、ミュージシャンが一堂に介したチャリティ・アルバムがリリースされました。
まずは下記HPをリンクさせていただきます。購入も可能です。
これは「ティーンエイジ・キャンサー・トラスト」と「ティーン・キャンサー・アメリカ」への寄付となります。
この2つの団体とは
Teenage Cancer Trust
がんと診断された13~24歳の若者に年齢とともに支援を提供する英国の慈善団体。
Teen Cancer America
がんを患う青年および若年成人に専門家によるサポートを提供する米国の慈善団体
となります。パンフレットを引用させていただきます。
(以下引用)
若いときのがんは状況が異なります。診断を受けるのが難しくなり、がん治療の効果が若い人には低くなり、臨床試験に参加するのが難しくなります。
このプロジェクトは、この特定の年齢層のサポートに専念する 2 つの慈善団体への資金を集めています。
Teenage Cancer Trust は、がんによって世界が一変した若者に寄り添い、がんが若者の人生の最良の時期を奪わないようにするため、専門の看護師やユースワーカーに資金を提供しています。
Teen Cancer America は、全米の病院と提携して、がんを患う 10 代および若年成人向けの専門施設とサービスを開発しています。
この録音の販売により BMG Rights Management (UK) Limited が受け取る純収益の少なくとも 50% (英国で販売された録音のみを収録した CD シングル 1 枚につき最低 1 ポンド、およびダウンロード 1 件につき最低 25 ペンス)英国で販売されている録音)は、Teenage Cancer Trust(慈善番号 1062559 でイングランドおよびウェールズで登録されている慈善団体)に贈られ、Teen Cancer America(501(c)(3) 免税組織税 ID 46)と平等に共有されます。 -0825676)。
(引用終了)
内容としては現存している有名ギタリストらによるマーク.・ノップラー作曲の「ローカル・ヒーローのテーマ」を演奏です。
この曲の成り立ちというと、1983年にイギリス映画「ローカル・ヒーロー」が制作され、そのサウンドトラックを担当したのがマーク・ノップラーでした。
テーマ曲はすごく綺麗なメロディでノップラーも自身のバンド「ダイアー・ストレイツ」でもよく演奏していました。記憶にあるのはコンサートの最後でスタッフがマイクやケーブルなどの機材を片付け始める中で演奏していたものです。
これはダイアー・ストレイツのアルバム「アルケミィ」というライブアルバムで確認できます。
そして今回はそのテーマ曲を本人も含めた名ギタリスト達によるカバーとなります。
映画のストーリーは簡単にいうとスコットランドの田舎町に大手石油会社のコンビナート施設を建設するための用地買収のため都会からやってくるサラリーマンの話です。しみじみといい映画です。
また、それに合わせたテーマ曲がなかなか印象的でした。それが今回登場する「ローカル・ヒーローのテーマ」です。
そういえばyoutubeでこの曲をノップラーはダイアー・ストレイツ時代にも敬愛するシャドウズのハンク・マーヴィンと一緒に弾いている動画もありました。
そういう綺麗なメロディの曲を今現存している大物ギタリストがジャンルを問わず参加してワンフレーズずつ弾いているのは感慨深いものがあります。
そしてイントロで昨年鬼籍に入られたギターヒーロー、ジェフ・ベックが弾いている音が確認できます。最後のレコーディングだったそうです(泣)
こうこれだけでも手に入れる価値ありですね。
このプロジェクトのきっかけはピート・タウンゼントがマーク・ノップラーのいるスタジオに現れて話が固まっていったようです。
最初にyoutubeで参加者全員の顔が映った画像と音源が出ました。最近、参加者が時系列で名前が出てくる動画が出ましたので、これを眺めながら聞くのもなかなかおつなものです。
音源はホームページより販売していますが、日本時間の3月23日の時点で12インチレコードとCD/BluRayは売り切れとなっています。私は24ビット/96kHzの音源で購入しました。
もしかしたらメディアは今後増産されるかもしれません。
贔屓のギタリストがいましたら皆様も寄付を兼ねていかがでしょうか。
*youtube動画をリンクさせていただきます。
登場するミュージシャンを順に追って書いていきます。
Jeff Beck ジェフ・ベック
昨年亡くなられましたが、1960年代のヤードバーズの頃からロックの最前線に君臨した比類なきロックギタリストです。エリック・クラプトン、ジミー・ペイジとともに3大ロックギタリストの一人です。
Mark Knopfler マーク・ノップラー
1970年代、ダイアー・ストレイツでデビューしました真の実力派ギタリストです。
Robbie McIntosh ロビー・マッキントッシュ
プリテンダーズの3枚目のアルバム「ラーニング・トゥ・クロール」での活躍が最も有名かと思います。私は彼の在籍していた時のプリテンダーズが最も好きです。
Duane Eddy デュアン・エディー
1938年生まれの85歳です。トゥワンギー・ギターと呼ばれる奏法でロックンロールやサーフ・ミュージックの頃から活躍しているレジェンドです。「ピーター・ガン」が有名です。
Alex Lifeson アレックス・ライフソン
1968年デビューのカナダを代表するロックバンド「ラッシュ」のギタリストです。
Eric Clapton エリック・クラプトン
多分知らない人はほとんどいないのではないかと。
Keiji Haino ケイジ・ハイノ
不覚にも日本人なのに名前を聞いたことがあるくらいしか知りません。
Derek Tracks デレク・トラックス
サザン・ロックのオールマン・ブラザーズ・バンドのドラマー、ブッチ・トラックスの息子で今や現代の3代ギタリストの一人と言われています。ギブソンSGによるスライドギターが特徴です。
Steve Vai スティーヴ・ヴァイ
フランク・ザッパと一緒に活動していました。映画「クロスロード」で悪役超絶ギタリストを演じていました。ギタリストとしては最高に器用なためサポートギタリストとして引っ張りだこです。
John McLaughlin ジョン・マクラフリン
ジャズギタリストです。もう御年82歳です。マハビシュヌ・オーケストラでも有名ですが、エレクトリック・マイルス期の重要な存在でした。
David Gilmore デイヴィッド・ギルモア
泣く子も黙るピンク・フロイドのギタリストです。
Ry Cooder ライ・クーダー
1960年代から活動しています。この人の通好みの音楽は時代を超えて残っています。
Zucchero ズッケロ
スイマセン、シリマセンデシタ。イタリアのSSWだそうです。
Vince Gill ヴィンス・ギル
カントリーミュージック界の大物です。
Steve Cropper スティーヴ・クロッパー
ブッカー・T・&・ザ・MG’sのギタリストとしてアメリカのサザン・ソウルを牽引してきました。オーティス・レディングの「ドック・オブ.ザ・ベイ」の共作とかブルーズ・ブラザーズなどでも有名です。
Joe Bonamassa ジョー・ボナマッサ
アメリカのSSWでブルーズベースの深いビブラート奏法が有名です。
Sheryl Crow シェリル・クロウ
アメリカン・ロック・ウーマンの代表です。
Susan Tedesch スーザン・テデスキ
アメリカのブルーズウーマンとしてデビューしました。夫はデレク・トラックスです。
Brad Paisley ブラッド・ペイズリー
現在のカントリー界の代表的存在です。歌もギターもとんでもなく上手くて、曲も書けてしかも売れるというとんでもない才人です。
Orianthi オリエンティ
オーストラリア出身のギターウーマンでマイケル・ジャクソンのツアーギタリストとなって一躍脚光を浴びました。その後も順調に活動を続けています。
Guy Fletcher ガイ・フレッチャー
ダイアー・ストレイツの時はキーボード奏者でしたがマルチに楽器を演奏できる人です。
Keith Urban キース・アーバン
ブラッド・ペイズリーと同じく、現在のカントリーを代表する歌手兼ギタリストです。
Ringo Starr リンゴ・スター
言わずと知れたビートルズのドラマーでした。
Zak Starkey ザック・スターキー
リンゴ・スターの息子でミュージシャンからも人気がありザ・フーからオアシスまで活動の幅が広い人です。
Sting スティング
ザ・ポリスとしてデビューした今やビッグな存在となっている人です。ベーシストが基本ですがなんでもこなします。
Joan Jett ジョーン・ジェット
ロックアンセム「アイ・ラヴ・ロックンロール」で有名なブレないロック姉ちゃんです。1970年代に初のガールズロックバンド、ランナウェイズでデビューしました。
Pete Townshend ピート・タウンゼント
1960年代モッズバンドとしてデビューした超大物バンド、ザ・フーのギタリストであり、曲はほとんど書いています。
Albert Lee アルバート・リー
ベスト・カントリー・ギタリストとしてよく名前が上がる人ですが、イギリス生まれなんです。
Ronnie Wood ロニー・ウッド
1960年代から活動しています。現在はローリング・ストーンズのギタリストです。
John Jorgenson ジョン・ジョーゲンソン
スタジオミュージシャン的なアメリカの実力派ギタリストです。
Waddy Wachtel ワディ・ワクテル
この人もアメリカの実力派ギタリストです。
Hank Marvin ハンク・マーヴィン
イギリスのインストバンド、シャドウズのギタリストです。82歳です。
John Sebastian ジョン・セバスチャン
1944年生まれのアメリカのSSWです。楽曲はエルヴィス・コステロやジョニー・キャッシュなどいろんな人にカバーされています。1969年のウッドストックでの弾き語りが印象的です。
Bruce Springsteen ブルース・スプリングスティーン
説明不要の大御所です。ギターテクニックもすごいものがあります。
Sam Fender サム・フェンダー
この人もSSWです。今売り出し中でこの中にあってはかなり若手ですね。
Nile Rodgers ナイル・ロジャース
ブラコンというかディスコバンドのシックのギタリストで1970年代にデビューしました。でも本領発揮したのは1980年代以降のプロデューサーとしての実績です。
Joe Walsh ジョー・ウォルシュ
ジェームス・ギャングのギタリストとしてデビューしましたが、なんといっても「ホテル・カリフォルニア」からのイーグルスの活動が有名です。
Buddy Guy バディ・ガイ
シカゴブルーズから演っているブルーズ界の生き神様です。87歳です。
Peter Frampton ピーター・フランプトン
有名なところではハンブル・パイでスティーヴ・マリオットとロックしていました。「フランプトン・カムズ・アライヴ」というソロライブ盤が有名です。長髪のアイドルだったのですが最近は見事にスキンヘッドになってしまいました。
Slash スラッシュ
この人も説明不要なガンズ・アンド・ローゼズのギタリストです。イギリス生まれだったのですね。
Steve Lukather スティーヴ・ルカサー
この人もマルチジャンルに対応できるギタリストで、TOTOでの活躍が有名です。
Roger Daltrey ロジャー・ダルトリー
イギリスの誇るThe Whoのヴォーカリストです。
Mike Rutherford マイク・ラザフォード
イギリスのプログレバンド、ジェネシスでギター、ベースを担当していました。
James Burton ジェームス・バートン
エルヴィス・プレスリーのバンドでのギタリストとして有名です。この人の信望者は多いのです。
Joe Brown ジョー・ブラウン
イギリスのロックンロールギターのレジェンドです。82歳です。
Dave Mason デイヴ・メイソン
スティーヴ・ウインウッドのいたバンド、トラフィックのギタリストとして有名です。
Greg Leisz グレッグ・レイス
アメリカウエストコーストの職人的ギタリストです。
Sonny Landreth サニー・ランドレス
ルイジアナ出身のギタリストです。超絶スライドギターで有名です。
Phil Manzanera フィル・マンザネラ
1970年代から活躍しているイギリスのギタリストです。ロキシー・ミュージックでの活動が有名です。
Glenn Worf グレン・ウォーフ
セッション・ミュージシャンです。ベーシストです。
Andy Taylor アンディ・テイラー
1980年代をヒットでかき回したデュラン・デュランのギタリストです。
Rick Neilsen リック・ニールセン
エアロスミスやキッスとほぼ同世代のバンド、チープ・トリックのギタリストです。
Brian May ブライアン・メイ
言わずと知れたクイーンのギタリストです。
Connor Selby コナー・セルビー
イギリスのSSWです。この中にあってはまだ若手です。
Tony Iommi トニー・アイオミ
こちらもレジェンド、ブラック・サバスのギタリストです。
Richard Bennett リチャード・ベネット
この人もアメリカの職人的セッションギタリストです。
Joe Satriani ジョー・サトリアーニ
スキンヘッドで有名な超絶ギタリストです。ミック・ジャガー、ディープ・パープルなど有名ミュージシャンをサポート実績があります。
Tom Morello トム・モレロ
レイジ・アゲンスト・ザ・マシーンやブルース・スプリングスティーンと活動していました。
Joe Louis Walker ジョー・ルイス・ウォーカー
現役のアメリカの黒人ブルーズギタリストです。
Joan Armatrading ジョーン・アーマトレーディング
1972年デビューのイギリスの黒人SSWです。
Paul Carrack ポール・キャラック
イギリスのソングライターです。セッションミュージシャンとしても実績があります。
Jonathan Cain ジョナサン・ケイン
アメリカのバンド、ジャーニーでキーボード、ギターを担当しています。
以下の3名のお方は正式にクレジットがありますが、動画内で名前が確認できませんでした。
Jim Cox ジム・コックス
キーボーディスト、コンポーザーです。
Audley Freed オードリー・フリード
1980年代から活動しているノースカロライナ出身のギタリストです。
Ian Thomas イアン・トーマス
1950年生まれのカナダのSSWです。
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