「ブリティッシュ・ハードロックの到達点」Led Zeppelin Ⅳ : Led Zeppelin / レッド・ツェッペリン4 : レッド・ツェッペリン

 今なお時代を超えてハードロックの頂点に君臨するイギリスのバンド、レッド・ツェッペリンのハードロックの到達点とも言われた1971年11月8日リリースの4枚目のアルバムです。

当時も世界中で大ヒットとなりましたが、一時の流行ではなく、その後も何十年にもわたって売れ続けています。3,700万枚以上売れたと言われています。

他には無い強い個性を感じさせるロックバンドです。

1970年代の終わりくらいまではは日本でハードロックといえばレッド・ツェッペリンとディープ・パープルでした。
クラシック音楽をハードにアレンジした構成のディープ・パープルと、ブルーズと民族音楽を基調としたレッド・ツェッペリンというイメージでした。

私のいた学校ではクラス内がパープル派とツェッペリン派に別れて血みどろの争いを繰り広げていました・・・ということはありません。ほとんどは両方とも好きだったと思われます。
所詮ロックを聞いているのはマイノリティで、少ない情報を共有するしかありませんでした。
せいぜいヒット中のベイシティ・ローラーズを聴いて「ロックが好き」とか言っている女子たちに説教して嫌われるのが関の山です。

その流れは1980年代に入って変わります。ニューウェイヴの台頭により、70年代ロックは時代遅れの象徴のように言われました。

なんたって二つ合わせてパープリン・ミュージックと言われてましたから。

しかし時代は何度も繰り返します。1970年代ハードロックをリスペクトする若いバンドもたくさん現れて、今やハードロックの古典として確固たるジャンルを築いています。

このアルバムはアーティスト名もタイトルもジャケットに書いてありません。4つの記号があるだけです。4枚目のアルバムなので「レッド・ツェッペリンⅣ」とか「フォーシンボルズ」と呼ばれています。と言いつつも日本人で「フォーシンボルズ」なんて言っている人を見かけたことはありません。せいぜい「ツェッペリンの4枚目」か「階段の入ってるやつ」ですね。

ツェッペリンは1971年に来日していますが、この時私はまだ小学生だったので知りません。聞いたところだとホテルでテレビを外に投げたりして暴れていたそうです。この時代のロックミュージシャンあるあるです。

1978年くらいの学生の時に飯田橋の映画館に「永遠の歌、狂熱のライヴ」を観に行ったのが動くツェッペリンの初体験でした。正直、映像的に演奏部分以外は割とB級感を感じるものでした。

ツェッペリンつながりでヤードバーズのアルバムを買った時はあまりの音の違いに愕然とした思い出があります。以降、ヤードバーズは聴いていません。

レッド・ツェッペリンは異常にアルバムの音質にこだわるということでも有名でした。リリース時には各国にマスター盤を送っていたそうです。でも今聴くとさすがにドラムの音、ベースの音、音の立ち上がりのスピード感などに時代を感じます。

これはこれで味わい深いものがあります。

確実に時代を作った、後世に残る音楽です。

アルバム「レッド・ツェッペリンⅣ」のご紹介です。

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演奏

ロバート・プラント  ヴォーカル

ジミー・ペイジ  ギター

ジョン・ポール・ジョーンズ  ベース、キーボード

ジョン・ボーナム  ドラムス 

曲目

*参考までにyoutube音源と曲毎にライブ動画をリンクさせていただきます。

1,    Black Dog  ブラックドッグ

ヘヴィーなギターリフとドラムの絡みが面白い曲です。ブラック・ドッグ・ブルーズというブルーズ の曲があります。あまり共通点はありませんがアイデアの断片はそこからかもしれません。

2,    Rock and Roll  ロックンロール

マディソン・スクエアー ・ガーデンのライヴ「永遠の歌、狂熱のライヴ」のオープニング曲です。あの映画を最初に見たときの感動が忘れられません。

3,,    The Battle of Eveymore  限りなき戦い

アコースティックなブリティッシュ・フォーク調ナンバーで、ロバート・プラントはゲストのサンディ・デニーと歌います。中世の物語を歌っているとのことです。

4,   Stairway to Heaven  天国への階段

アコースティックに始まり、ドラマチックに展開し、ハードに終わります。名曲であり、集大成です。
ハードロックの代名詞と言えるような大作です。

でもツェッペリンは受けたからと言って、以降同じような曲は2曲と作りませんでした。

5,    Misty Mountain Hop  ミスティ・マウンテン・ホップ

ヘヴィーなエレピとギターリフでグランジっぽい感じです。

6,    Four Sticks  フォー・スティックス

無国籍な感じのナンバーです。歌にメロディらしきものはありませんが、展開が面白くてかっこいいのです。

7,    Going to California  ゴーイング・トゥ・カリフォルニア

フォーク調です。前の曲の後でなぜかほっとします。ツェッペリンはこういうのも得意です。

ツェッペリンとカリフォルニア?と疑問が浮かびますが、こういう曲、趣向でイメージを広げて行きました。

8,    When the Levee Breaks  フェン・ザ・レヴィー・ブレイクス

これもヘヴィーなグランジです。元ネタはブルーズなのでしょう、きっと。
なぜか好きな曲です。

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